血圧の基礎
・動脈の働き
動脈は心収縮期に一気に血液を受け止め、拍動脈に変えて血液を組織、毛細血管に流している。これは大動脈の男性と抵抗血管の働きによる。動脈硬化では、これらの作用が失われるため、拍動が大きくなり、最高血圧が上がる。
・血圧の概要
収縮気圧=最高血圧
拡張気圧=最低血圧
脈圧=収縮気圧―拡張気圧
平均血圧(1心周期の血圧を平均したもの)=脈圧/3+最低血圧
正常値は以下の通り
大動脈系…拡張気圧60~85mmHg、収縮気圧100~130mmHg
肺動脈系…拡張気圧2~8mmHg、収縮気圧15~30mmHg
動脈系では細動脈の血圧降下が最も激しい。抵抗血管であり、大動脈など上流の血圧をあげ、毛細血管など下流の血圧を下げて血圧を調整している。
血圧は毛細血管に至るとほぼ0になり、これより先は静脈弁や筋ポンプ、呼吸ポンプの作用で心臓へ運ばれる。血液の約7割は静脈系(低圧系)に存在し、静脈は容量血管と呼ばれる。動脈は壁が厚く、弾性に富む。静脈は血管壁が薄く、伸展しやすい。
・臓器への血流
脳…15%
骨格筋…20%
腎臓…20%
消化器…30%
etc